水心子正秀 ¥74,000

江戸時代の名工、水心子正秀。刀剣実用論の著者でもあり、各伝法を研究した人で、復古刀の説を唱え、多くの門人を抱えて活躍したようです。現代刀工にも、水心子の流れを汲む流派が少なくないようです。特に初期には、大阪物の写しを得意とし、津田越前守助廣の濤瀾刃を焼いたものに名作があります。また、あの勝海舟が愛刀としていたことでも有名です。
当工房の「水心正秀」は、前述の華やかな「濤瀾刃」の刃文の刀身に、幕末らしい写実的な昆虫図の鍔と京網代の金具で仕立てています。そして黒鮫に紅赤正絹の柄糸、下緒と、黒石目の鞘でまとめました。江戸末期を意識した垢抜けた拵で、当時の自由な時代性を感じさせる作になっています。

刃長:2尺3寸5分 刃文:濤瀾刃
鍔:義重昆虫 金具:京網代 目貫:蜻蛉 
柄:紅赤正絹巻/鮫色黒 柄長:8寸5分 鞘色:黒石目


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